芹川 由起子
写真家
Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。
—————— その経験がどのようなものであってほしいかを考えるのが、編集の出発点だ。
[p154 3行目ー4行目]
Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。
持ち歩いた方がいい本だという雰囲気だったので、手元に届いてすぐ京都に持っていった。いつのまにか表紙に日付と友人の名前が書き込まれていて、なるほどそういう本かと思った。何が書いてあるのかは雰囲気しかわかっていなかった。
その後岡山を経由してしばらく東京の居間、それから狭い自室にあった。今度はタイに持っていった。いいところがあればそこで手放したかったのだけれど、遠くに届いてくれそうな場所を見つけられなくて、結局飛行機の中で自分が読み直した。
本はどんな自分がどこで読むかが大切だけれど、わたしの持つこの一冊を最初に誰がどんな時にどこで読んだのかは知らない。よくわからないけれど3か所ほどページが折られていた。今回気に入ったページがあったので、ひとつ折った。
昨日のニュースで、19世紀のフランスの大工が、城の床板に隠して書いた日記が見つかったといっていた。床板は飛行しないけれど、未確認飛行物体、そっと飛ばしていきたいよね、遠くにいけるといいねと思った。
「100の読者、100の経験」の詳細はこちら