K.A
心理士
Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。
—————— 芹沢|正式には、クロノ・シンクラスティック・インファンディブラムと言いますが。
港|よく覚えてますね!
芹沢|それを猫の名前にしたから(笑)。
[p57 4行目ー 7行目]
Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。
「わー、芹沢さんって博識だわ〜。よくそんな長い呪文みたいな名前すっと出てくるわね〜」と思いながら読み進めると、2行後には博識な芹沢さんは、猫にそんな長い名前を付けちゃう変な人に様変わりしてしまった。
そして猫のクロノさんが住み着いた芹沢さんのお家は、吉祥寺の木造長屋の2階。私も吉祥寺にはトータル30年間住んで、その実家には猫が6匹いる。
すごく遠くの惑星での出来事だと思っていたら、意外と身近だった。そんな拍子抜けをしてから、次頁での「ある」と「なる」への展開。
これを書いていて、結局、自分は主観や経験から抜け出せないんだよなとちょっと落ち込んだ。でも、誰かと生活が交わる面白み、その接点に遭遇したときのときめき、新たな視点に触れる喜びと興味が次の経験を生みだす力にもなっている。交わらずにはいられないことを受け入れようかな。
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