Hinata Yoshioka
フォトライター

Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。
どこか一箇所というよりかは、この本の在り方そのものが印象深いです。
Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。
今日もたくさんのものたちと出会ったなぁ、読みかけの本をひざに置いて眺める。
そういえばこの本の最初のイメージって「黄金のゆらゆら」だったな。覗き込むと顔がぼんやりと写って、だけど鏡のようでもなく、私や周りの輪郭のみを写している。そんなぼんやりの中に「言葉の宇宙船」という壮大な意識がくっきり浮かんでいた。
その船の圧倒的なスケール感。遠く果てまで引っ張っていかれそうな、そしてそこにポツンと落とされてしまうような。この色に溶ける、言葉に合わさり混ざる…はて、私は今どこにいますか?
再び本を開くと、頭の隅でコンコンとノックする音が聞こえる。「こんにちは」と早々に話しはじめたかと思うと、また次の何かがどうもとやってくる。めくるめく言葉がゆっくりとその姿をカタチにしていく。
ふいに眠たくなってベットに入り、うとうとしながら本を胸の上に乗せた。その何とない重みを感じながら眠りに堕ちる瞬間が、やっぱり好きだ。
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