100の読者、100の経験[032]


三條 陽平

 

書店員 

2018年1月9日
2018年1月9日

Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。

—————— 港|たぶんAmazonのシステムを突き詰めると、日本の取次システムは、形骸化して、ほぼ意味をなさなくなると思うんだよね。最後の残るのは人間関係だけじゃないかな。江戸時代みたいな(笑)。

[p140 14行目

Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。

 

ずいぶ前から「出版不況」が叫ばれ、私が書店員になったときには既にAmazonもありました。

 

なぜ本が売れないのか。理由はたくさんありますが、現状のシステムに大きな原因があると思っています。書店は返品することができる。故に経営が成り立たないくらい利益が少ない商売です。もはや薄利多売でもなくなりました。では今後どうしていけばいいのか? 時代を逆行して、江戸時代に戻るというのも一つの手なのかもしれません。

 

江戸時代の出版業界は分業化されておらず、書店は本づくり(企画、印刷、出版)のすべてを担っていました。きっと当時の書店員は現代のアートディレクター並の人材だったのでしょう。私達書店員は仕入れて売るだけでなく、コンテンツそのものを生み出して、直接売ってゆく力が必要になってきている。そこで大事になってくるのが、インターネットにはない「人間関係」なのでしょう。



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