阿部 有希
プロジェクトアドベンチャージャパン
![2017年8月26日 自宅のちゃぶ台の上。会社の友だちのところに旅立つのを待っています](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=542x10000:format=jpg/path/s29def132cdbff990/image/id54ee3f033af4a4c/version/1507613626/image.jpg)
Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。
—————— では、改めて編集とは何か。一冊の本をつくる全プロセスにおいて、一番迷い、動き、考えることなのではないだろうか。
[p154 21行目 — 22行目]
Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。
線を引いた横には、「大切なことをつかむ感性、受信力」と書き込みをしていました。書いたときに何を思っていたのかは今はもう思い出せません(本から感じることはその時々で変わるので本当に不思議です)。今、自分の走り書きを見て思うことは、一番迷い、動き、考えるというのは、最大限に自分を開放して、今起きていることを目一杯、受信する力が、編集であれ、日々の仕事であれ、大切なのだろうということです。
この一文をよんだとき、体に大きなエネルギーが入ってくるのを感じました。そうか、そういうことなのだと、なぜか何度も自分に言い聞かせるような瞬間でした。何かをつくり出すとき、思い切り迷子になってもいいのだと。
『言葉の宇宙船』ができる過程でも、「もうこの本はでき上がらないかもしれない」と迷い道に入り込んだり、迷いそのものを受け止めたりしてきたのではないかと、本が生み出されてきた熱量を想像していました。
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